ピッタとアグニと夏の問題
四季のドーシャと消化力について勉強すると
すぐに壁にぶち当たる。
特に夏。
夏はピッタが上がる。でも消化力が落ちる。
ピッタて言うと消化力が高いイメージがある。
ピッタの人は食欲が強いし、胃酸も多いし。
でも先生に聞いたら、
ピッタとアグニ(消化の火)はイコールではないと。
ピッタ=テージャス=アグニ
ってなんとなく捉えていたけど、イコールではないらしい。
アグニはあくまでもドーシャのバランス。
バランスが良ければアグニは正常。
だからピッタ傾向の人は、アグニが高いと言うよりは高すぎて逆にバランスが崩れている、
胃酸で胃を傷つける傾向がある。
それを消化力が高い、という風には言わないとのこと。
でも、じゃあ、1日のドーシャで考えてみるとやっぱり腑に落ちない。
ピッタの時間(10時〜14時)はお昼ご飯として結構がっつり食べて良い、なぜなら代謝・消化力が上がるピッタの時間だから。
とアーユルヴェーダでは言われている。
夏も昼も同じピッタなのに、なぜ消化力に違いが出ているのか。
アーユルヴェーダドクターに電話で聞いてみました。
夏はピッタが増加する、増悪するほど増加する。
ピッタが増悪するほど上がっちゃうと消化の火は消えちゃうらしい。
ピッタが上がれば基本的には消化の火は強くなるのだが、上がりすぎ注意ということらしい。
一方、1日の中でのピッタの時間というのは、ピッタそこそこ増えるけど上がりすぎるほどではない。だから消化の火が程よく上がって、消化力も上がる。
ということ。
つまりピッタはほどほどに上がる分には消化力を上げるが、上がりすぎると逆に消化の火が消えてしまう。なんでもやりすぎはNG.
だとすると
夏のピッタ時間はかなりやばいということですよね。
夏にがっつり食べるべき時間はお昼ではないよね。
ワータの時間?
つまり2時〜6時、あるいは14時〜18時。
それもとカパの時間?
テーことは6時〜10時、あるいは18時〜10時
なんとなく直感的にはワータの14時〜18時のイメージがある。
リトゥチャルやとディナチャルヤと両方合わせて考えた方がいいんじゃないだろうか。
あと、こんなことも。
夏はアグニが身体中に分散する。
冬はアグニが胃に集中する。
らしい
だから、冬は消化力が上がって、夏は消化力が落ちる。
確かに夏は手足とか色々末端まで結構あったかいけど、冬は手足とかめっちゃ冷たくなる。
冷え性が加速する。
納得。
先生がアグニって血液みたいなもんね、と言っていたがその通りだな。
あともう一つ。
夏は太陽が地上のエネルギーを奪っていく季節らしい。
人の体力や消化力も奪っていくらしい。
そして冬は太陽がエネルギーを手放してくれるんだって。んで、人にエネルギーや消化力が戻ってくるみたい。
そういうこともあって、夏は消化力が落ちて、冬は上がる。
エネルギーが奪われるんだから、本来夏は色々頑張るのには向いてないそうです。
今はクーラーとかがあるから頑張れるけど、夏ってそもそもダラダラと夏眠するのに向いてる季節なのかもしれない。
夏はエネルギーが奪われちゃうので、だら〜としないといけない省エネモードの季節。
体冷やすためにもエネルギ補給しないほうがいい。
だからアグニが体じゅうに分散して胃の気を紛らしている。
冬はエネルギーが沢山集まってきて、頑張るのに向いている季節。
だから沢山食べて体あっためて力つけるべき。そのためにアグニも胃に集中させて、お腹すいた〜食べ物頂戴!ってことになるんだな。
でもね〜まだまだ疑問は尽きない。
唐辛子とか辛いスパイス問題。
だってね、辛いものはピッタをあげちゃうんだよ。アーユルヴェーダでも、ピッタが高い人は辛いもの控えるように教えている。
なのに、夏にアジアの辛い食べ物欲しくなるし(そんな気がするし)、レストランでもオススメしてくるし。
あとインドとか東南アジアとか南ヨーロッパもそうだけど、暑い国の方が辛い食べ物たくさん食べるよね。
もちろんスパイスにも辛くないものがあって、アーユルヴェーダの教科書では、そう言った辛くなくて消化力を高めるスパイスを夏に勧めているんだけど、
世の中とか暑い国の伝統とかに反していますよね。
基本、昔ながらの風習とか、その土地特有の食べ物の傾向とかって、アーユルヴェーダにのっとっているはず。
韓国はわかるよ。寒い国だから。キムチっていうのはわかる。
でも北欧の人とかクリーミーなイメージは有るけど、決して辛いもん食べて体をあっためているイメージはない。
あー、またわからん。
機会があったらまたドクターに聞いてみよう。
あるいはスパイス研究家さんに聞いてみようかな。